枕の洗濯はいつ頃行うべき?具体的な頻度や洗濯手順について解説
公開日:2023/09/15 最終更新日:2023/05/18
この記事を読んでいる皆さんは毎日、よく眠れていますか?良質な睡眠は日々の健康維持に欠かせないものです。あまりよく眠れていない方は、改めて枕について考えてみるのもいいかもしれません。今回の記事では、関連する問題として、枕を洗濯するべきタイミングや手順について解説します。今後のよりよい睡眠対策のヒントにしてください。
洗濯できる枕と洗濯できない枕の違い
枕は毎日使うものだけに、少しずつ汚れます。夏の熱帯夜には大量の汗をかくうえ、皮脂やフケ、ダニのこともその都度気になるところです。放っておくと雑菌が繁殖する要因にもなるので、ある程度汚れて、匂いがするようになったら、洗濯して清潔さを保つのがいちばんです。
洗濯する前に確認すべきこととは
ただ、枕には洗濯できるものとそうでもないものがあり、あらかじめ種類を知っておくことが欠かせません。洗濯できるかどうかは、使用されている中身の素材によって決まります。
洗濯できるものの代表格といえば、パイプやポリエステルわた、ビーズ、マルコビーンズ、ダウンなどです。反対に、洗濯できないものには、そば殻をはじめ、低反発ウレタン、羽毛、コットンなどがあります。
なぜこれらの素材が洗濯できないかというと、そもそも乾きにくく、水が浸透することで本来の効果が薄れるなど、劣化を招く原因になるからです。今回、紹介した洗える素材のなかでも、タイプによっては洗濯不可なものもあります。
枕の洗濯タグなどの注意事項を改めて確認してから、実際に洗うようにしましょう。
枕の洗濯頻度
洗える素材が理解できたら、次は、どれぐらいの頻度で洗えばいいのか、という問題が浮上します。晴れの日の気分や匂いが限界点にまで達したとき、あるいは、しっかりと汗をかいた日の翌日など、それぞれきっかけになるタイミングがあるかもしれません。
もちろん、法律のように定まった決まりはないものの、参考にすべきひとつの目安はあります。厚生労働省の旅館業における衛生等管理要領によれば、6か月に1回以上の丸洗いが必要とのこと。
もちろん、これはあくまで判断材料の一部に過ぎません。若い人であれば吹き出物がつぶれて汚れが付着したり、年配者の方では自分の加齢臭が気になったり、さまざまな立場で洗濯のタイミングも変わります。
ただ、たとえ洗える素材であっても、繰り返し洗濯すれば、その分、消耗が進むことにも留意しなければなりません。洗濯できるかどうかの判別に加え、枕の種類に合わせた洗濯頻度を見極めることも、ベストな睡眠環境を整えるうえで大切です。
枕の洗濯手順
以前から洗濯しようと思っていたけれど、手順や何が必要なのかもわからない。そんな方も少なからずいらっしゃるかと思います。初めての方のために、洗濯のプロセスを中心に解説します。まず用意するのは、枕の洗濯用ネットと中性洗剤です。
洗濯機で洗う場合は、以下の通りのステップで作業が進んでいきます。はじめに枕カバーを外しておきましょう。その際に、目立つ汚れがあれば、洗剤を直接塗っておくこと。これもきれいにするためのコツです。
次に、枕を洗濯用ネットに入れ、中性洗剤を必要な量だけ洗濯機に注入します。表面や素材を傷めないように、ドライコースおよび手洗いコースなどのソフト仕上げを選ぶのが賢いやり方です。
洗濯後は、軽く叩くなどして、中身を均します。それから、晴れた日に干したり、陰干しにしたりして、乾ききれば、洗濯の手順がすべて完了です。手洗いのケースでは、ぬるま湯を使い、丁寧に揉みほぐしながら洗っていくこと、洗剤が残らないように十分にそそぎ、しっかり水を切ることも大事になります。
洗濯不可な枕のお手入れ方法
では、自分の気に入った枕が洗濯不可だった場合、どう対処すればいいのでしょうか?主に2通りの方法があります。
天日干しをする
ひとつ目は、天日干しすることです。天日干しのメリットといえば、湿気が飛んでふんわりとした感触になること、紫外線による脱臭効果にあります。週に1回程度、天日干しできれば、枕環境にとって理想的といえるでしょう。
布団クリーナーを使う
もし悪天候が続いて天日干しが難しい場合は、布団クリーナーを活用するとよいでしょう。UVランプがついていれば、ダニの発生も抑制可能になり、頭皮トラブルなどの回避にもつながります。あまりにも汚れが際立っているときは、クリーニングに出してみるのもひとつの方法です。
まとめ
フィットする枕と心地よい睡眠は、切っても切れない関係にあります。枕ひとつで眠りの質はガラッと変わるほどです。ただの寝具に過ぎないと侮ることなかれ、とても重要な役割を果たしています。
清潔な衛生状態を持続する意味でも、定期的な洗濯は欠かせません。今回の記事では、洗濯のタイミングと頻度、さらに手順について紹介しました。自分にピッタリ合って、なおかつ、清潔な枕で毎日眠れれば、精神的にもリラックスでき、一日を健やかに過ごせます。
解説した内容をもとに、これからの睡眠改善、健康の維持に努めてみてください。