ストレートネックになっていませんか?枕選びも関係しているってホント?

       

公開日:2023/04/15  最終更新日:2023/03/20

最近増えている「ストレートネック」をご存知でしょうか。ストレートネックはさまざまな体の不調の原因になります。ここではストレートネックになっているかのチェック方法や、ストレートネックにならないための予防策、枕選びがなぜストレートネックと関係するのかなどストレートネックについて詳しく解説します。

ストレートネックとは?

ストレートネックは別名「スマホ首」とも言います。人間の頭部は約4キロ~6キロの重さがあります。かなりの重量がありますが、頸椎が前弯していることで頭の重さは分散されています。ただ、前かがみになったり、下を向いたりすると前弯が少なくなり、頸椎がまっすぐになります。この状態がストレートネックです。

ストレートネックが「スマホ首」と呼ばれるのは、スマートフォンを見るときに下向きの姿勢になり、頸椎がまっすぐ(ストレートの状態)になるからです。スマホに夢中になって下を向いた姿勢を長く続けると、首や肩の筋肉が緊張して血流が滞り、疲労物質が蓄積し、筋肉が凝って痛みを感じるようになります。

ストレートネックになると首に大きな力がかかります。角度が大きくなると負担も大きくなります。ストレートネックで首への負担が大きくなると、首や肩の凝りや痛みを引き起こします。筋肉の凝り、痛みが慢性化すると今度はめまいや頭痛、手のしびれ、吐き気といった症状にもつながっていきます。

スマホだけでなくデスクワークも猫背でディスプレイに長時間向かい続けるなど長時間同じ姿勢が続くとストレートネックになります。ストレートネックは、パソコンやスマホと向かい合う時間の長い現代では幅広い世代で注意が必要な現代病といえます。

まずはセルフチェックしてみよう!

自分がストレートネックかどうか確認できる、簡単なチェック方法があります。壁を背にして立ち、肩とお尻とかかとの3つを壁につけます。背筋は伸ばし、腕は降ろした状態です。この姿勢になったとき後頭部が壁についていれば、頸椎がS字にカーブしているのでストレートネックではありません。

一方、自然に立っても後頭部が壁につかない場合はストレートネックである可能性が高いといえます。まっすぐに立った状態で横から全身写真を撮って、顔の位置でチェックすることもできます。体より前に顔の位置があったらストレートネックの可能性が高いです。自分がストレートネックだと分かったら改善のため対策をしてください。

ストレートネックを緩和・予防するには?

ストレートネックを改善するには、スマホを使う時間を決めて姿勢を改善するといいでしょう。スマホは目の高さになるよう持てば下向きになって首に負担がかかるのを防ぐことができます。片手ではなく両手でスマホを持つのもおすすめです。デスクワークの人は自分に合った机と椅子にすることで、よい姿勢でパソコンに向かいやすくなります。

スタンディングデスクも同じ姿勢が長時間続くことを防止できます。スタンディングデスクはずっと立っているわけではなく、立ったり座ったりしてデスクワークをします。昇降機能のあるデスクを使えばいつもちょうどいい位置にディスプレイの高さを調整しやすくなります。

仕事の合間にストレッチをするのもおすすめです。ストレッチネックの解消には枕選びも重要です。高すぎる枕は首がつねに俯いているのと同じ体勢になってしまうので気を付けましょう。枕の高さは、頭部から頸部にかけての傾きが10度~15度、頭の傾きは5度がちょうどよいといわれています。

最近では枕の中身のハードパイプが出し入れできたり、調整用のウレタンシートが付属していたりと枕の高さを自分で調整できるよう配慮された枕も販売されています。自分にフィットした高さの枕を選んでください。

柔らかすぎる枕は頭部を安定させるため首が常に緊張した状態になってしまいます。枕は高さがちょうどよく、柔らかすぎないものを選びましょう。横向き寝のときは頸椎と床が平行になる状態が理想です。

また、頭だけでなく首もしっかりサポートしてくれる枕がストレートネックの緩和には必要となります。首と布団の間に隙間があると、首は睡眠中も常に緊張した状態になります。後頭部から首元まで隙間なく枕で埋まっていると、睡眠中に首に負担がかからなくなります。

低反発ウレタン、高反発ウレタン、ファイバーなど適度な硬さのある素材を使用した枕は首まわりをしっかりサポートしてくれます。ファイバー枕は反発力とちょうどよい硬さに加え、洗いやすいというメリットもあります。枕を購入する際は形状や高さほか通気性のよさや耐久性もチェックしておくとよいでしょう。

まとめ

まずはセルフチェックで自分がストレートネックになっていないか確認してみましょう。肩や首のこりや痛み、頭痛やめまいなどの症状が既に出ている場合はなるべく早く対策をとりましょう。自分に合った枕で眠ると深く眠ることができ、眠っている間に筋肉が緊張して痛くなることもありません。

ストレートネック対策ができる反発力が高くて首の下に隙間のできない枕を選びましょう。こちらで紹介した内容も参考にストレートネックの予防・解消をしてください。

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