枕と睡眠の関係性とは?自分に合った枕の選び方を知ろう!
公開日:2023/08/15 最終更新日:2023/05/18
人生の3分の1は睡眠に費やすともいわれています。睡眠のときに使う枕も睡眠の質を左右する重要なものです。枕と睡眠の関係性を知れば、今まで以上に快適な睡眠を手に入れられるはずです。
今回は枕と睡眠の関係性を詳しく解説するとともに、自分に合った枕を選ぶための方法や、枕以外に睡眠の質を向上させる要素についてお届けします。
枕と睡眠の関係性
枕と睡眠には深い関係があると考えられています。自分に合った枕を使っていれば自然と寝つきが良く、眠りも深くなりますが、反対に自分に合っていない枕を使っているとなかなか寝付けなかったり、眠りが浅く疲れが取りきれなかったりします。
また、合わない枕を使っていると身体に負担がかかり、肩や首、腰などを痛めてしまうことも。自分に合った枕を選ぶことは、快適な睡眠を手に入れるとともに、心身ともに健康な生活を送ることにもつながります。
「夜中に何度も目が覚めてしまう」「いつも目覚めが悪く、長時間寝てもスッキリとしない」など、睡眠に関する悩みを抱えている人は、1度枕が自分に合っているかどうかを見直してみるのがおすすめです。
自分に合った枕を選ぶためには?
枕は自分に合っているかどうかが最も重要です。その人によって合う枕の高さや種類は異なります。自分に合った枕を選ぶためにはどうすればいいのでしょうか。ここでは枕を選ぶポイントを、高さ・硬さ・素材に分けて説明します。
枕の高さ
枕の高さを選ぶ際には、まず自分が寝るときにどのような姿勢をとっていることが多いのかを考えてみましょう。理想の寝姿勢は、起きて自然に立っているときの状態がそのまま横になったときにも維持されている状態です。
仰向けで寝ることが多い人は、背骨が緩やかにS字カーブを描く姿勢を維持しやすい高さの枕を、横向きで寝ることが多い人は頭から背骨がまっすぐになる姿勢を維持しやすい高さの枕を選んでください。肩幅の分、横向き寝の人は仰向け寝の人より少し高めの枕を選ぶのがいいでしょう。
枕の硬さ
枕の硬さの好みも人それぞれで、硬い枕のほうがいいという人もいれば、その逆の人もいます。一般的に、適切な寝姿勢を維持するためにも少し硬めの枕のほうがいいといわれていますが、硬すぎると肩こりの原因になったりもするので注意が必要です。
柔らかい枕は、頭を乗せた時はふんわりとして心地よさを感じる人が多いですが、寝返りをうちにくいというデメリットがあります。寝返りをうてないと同じ姿勢でいる時間が長くなり身体の不調につながるため、寝返りがうちやすい適度な硬さがある枕を選ぶのがおすすめです。
枕の素材
枕にはさまざまな素材があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。たとえば、昔ながらのそばがらは安定感があり、熱の発散にも優れているので、頭に熱がこもりやすい人に向いていますが、固すぎて首が痛くなるという人もいるうえ、そばアレルギーを持っている人には使えません。
また、羽毛や羽根は柔らかく包み込まれるような感触が魅力ですが、理想の寝姿勢を維持しにくいというデメリットもあります。他にもパイプや低反発・高反発ウレタン、ポリエステル綿などたくさんの素材の枕があるため、自分の身体の特徴や好みに合わせて快適な睡眠につながる素材を選んでください。
睡眠の質を向上させる枕以外の要素
枕は睡眠にとって重要なものですが、それ以外にも睡眠の質を左右する要素はたくさんあります。ここでは質の高い睡眠をとるために重要なことを紹介します。
就寝に向けて環境を整える
ストレス状態にあったり、緊張したままだと、人はなかなか眠りにつくことができません。就寝前にはなるべくリラックスして過ごしましょう。
たとえばテレビやスマホ、パソコンの画面を見ると脳が覚醒して寝つきが悪くなってしまうため、就寝2時間前からはなるべく控えたり、大きな音を避けて心地よい音量で穏やかな音楽を聴くのがおすすめです。
寝具を見直す
枕以外の寝具も睡眠の質には大きな影響を与えるものです。枕とあわせて寝具も見直すことで、より一層心地よい睡眠環境を手に入れることができます。
とくに敷き布団やマットレスは、枕と同じで正しい姿勢を維持したり寝返りのしやすさにも直結するため、合っていないものを使っていると身体に負担がかかってしまいます。
カフェインや寝酒は避ける
カフェインには目覚まし作用があるため、睡眠前に摂取するとなかなか眠れなくなってしまいます。また、就寝前の飲酒は寝つきがよくなりますが、眠りが浅く途中で目が覚めやすくなるので、どちらも避けたほうがいいでしょう。
まとめ
枕はたとえ数cmの高さの違いでも寝心地が大きく変わります。それほどデリケートなもので、睡眠の質にも直結するので、自分の体型や寝姿勢、好みに合わせて最適なものを選んでください。少しコストはかかりますが、オーダーメイドの枕もあるので、とことんこだわりたい人にはおすすめです。
また、質の高い睡眠のために枕以外の要素を見直すことも大切です。深い睡眠で日中の疲れをとることができれば、翌朝の寝覚めもよくなり、快適な1日が過ごせます。たかが睡眠と侮らず、ぜひ1度自分の睡眠と向き合ってみてください。