枕はいつごろ買い替えるべき?タイミングや長持ちさせるコツを解説!
公開日:2022/11/21
毎日健康で元気に暮らすためには、良質な睡眠は欠かせません。心地よい眠りに必要なものといえば、枕です。布団と並んで寝具ジャンルの二大看板のひとつで、みなさんもそれぞれ日々、お気に入りのものを使っていることでしょう。今回の記事では、普段愛用している枕をいったいいつ買い替えるべきか、解説していきます。
枕はいつごろ買い替えるべき?
モノにはたいてい寿命というものがあります。質のよい眠りに不可欠な枕も例外ではありません。毎日なにげなく使用しているものだけに、どのくらい消耗しているのか、気づかない人もいるでしょう。寝心地が悪くなってからでは手遅れです。前もっておおよその寿命の時期を知っておくと、買い替えどきの目安になります。
ただし、種類の違いによって寿命の期間が異なるため、注意が必要です。年数が長いものから順にいくつか例に挙げると、ポリエチレンパイプは4~5年、高反発ウレタンは3~5年、羽毛だと2~5年、そば殻は1~2年、さらに小豆枕になると半年ぐらいの短期間になります。
さて、どんな状態になると、寿命だと判断すべきなのでしょうか。たとえば、ポリエチレンパイプの場合だと、中に詰まっているパイプが消耗し、枕としての圧が減ったと感じたときです。あるいは、そば殻のケースでは、粉末状になったそば殻が中から飛び出してくることなどが挙げられます。
どんな種類にしても、硬くなったり、へこんできたり、見た目や感触などに必ず変化が表れてくるものです。結果、寝つきにくくなったり、睡眠の質自体が悪くなったります。健康への影響を未然に防ぐ意味でも、そうなる前に買い替えすることが肝心です。
寿命を過ぎた枕を使い続けることで起こりうるトラブル
寿命後の枕を使用し続けると、いろいろな問題が出てきます。眠りは健康に直結するもので、用心しなければなりません。いちばんの影響は、体への直接的な負担です。
また、人間の頭は思ったよりも重いもの。それが日々、枕にのしかかっているため、相当な圧力になります。毎日使っているうちに、いつの間にかへこんでしまい、枕が低くなっていくのも当然のことです。
枕が低くなると、寝る姿勢、とくに首への負担がかなりのものになってきます。肩こりをはじめ、腰痛、頭痛、疲労感など、さまざまな症状が出てくることも避けられません。そして、眠りの質が低下し、健康そのものを害する原因にもなったりします。
同時に、衛生面での問題も気になるポイントです。枕は一年中使うものなので、知らないうちに、日々の汚れが中身の素材にまで浸透している場合があります。真夏時にたっぷりかいた汗やアブラ汚れなどがダニやカビの温床となり、アレルギー症状を引き起こす危険性もあるでしょう。
体への負担、睡眠の質の悪化による健康への影響、この2つが寿命切れの枕を使い続ける上でのデメリットです。
枕を長く使うためには?
愛用しているならいっそうのこと、できれば長く使い続けたいと願うものです。長持ちさせるためには何が必要なのか、考えていきましょう。まず、もっとも手軽な方法としては、風通しのよいところで干すことです。毎日この手間を欠かさないことで、ある程度ダニやカビの繁殖を抑えられます。
次に挙げたいのは、洗濯での丸洗いです。ただし、素材によって注意が必要になります。丸洗いができるものは、ポリエチレンパイプや高反発ファイバー、ポリエチレンわたなど。一方、羽毛やそば殻、ひのきチップ、天然ラテックス、テンピュールなどは、耐水性に難があるため、丸洗いには不向きです。これらの枕を使っている場合、防水と防ダニ対策にもなる枕プロテクターを活用するのが効果的でしょう。
また、濡れた髪のまま寝るとダニやカビの発生源になるので、充分に乾かしてから眠ることが大切です。
枕を買い替える際のチェックポイント
最後に、何を判断材料にして枕を買い替えたらよいのか、いくつかポイントを挙げておきます。枕自体の反発性が薄まり、いつもより低くなったかもしれない、と思うようになったら、買い替えの目安でしょう。圧が弱まることで形そのものが凸凹になったり、硬かったものが柔らかくなったり、ある一定の劣化が生じるのも寿命がきたサインです。
もうひとつ決め手となるのが、中身の素材が外へとはみ出してしまうときです。羽毛や極小ビーズ、そば殻など、朝目覚めたら枕元に散らばっていた、という場合には、限界値を超えたことになります。素材ごとに違いはありますが、見過ごせない変化が出てきた時点で、買い替えの条件はそろったといえるでしょう。
外観の変化だけでなく、体感的な違和感も大きなモノサシとなります。肩や首のこり、今までなかったイビキや喉の渇き、中途覚醒、寝つき、あるいは目覚めの悪化、とさまざまな症状が表れたら、買い替えを検討すべきタイミングです。
まとめ
いつもと違うものを使っただけで眠れなくなる場合もあるほど、枕は大事な役割を担っています。健康でいるためには、質のよい眠りを保証してくれる枕のことも、いろいろと知っておくべきでしょう。
今回は、買い替えのタイミングや長く使い続けるためのコツについて説明しました。これからも良質な睡眠を得るために、ご紹介した情報を活かしてみてください。