自分の腕に頭を乗せて寝る人は枕選びに失敗している?
公開日:2023/04/15 最終更新日:2023/03/20
睡眠中、快適な寝相は人それぞれです。大きく仰向けになるかたもいれば、横向きになるかたもいるでしょう。しかし、自身の腕に頭を乗せる寝相は、枕が機能していない可能性があります。そのような寝相が癖になっているかたは、枕を見直す必要があるでしょう。ここでは、枕の重要性や選びかたを解説します。良質な睡眠を得たいかたは必見です。
そもそも枕は何のためにあるのか
毎日、あたりまえに使用している枕ですが、使用するうえでの機能や効果はご存じでしょうか。まず、ここでは枕を使用するメリットを解説します。
圧力の分散
人間の体は、横になると体重が分散し、各部位に圧力が加わります。頭部には体重の9%前後がかかっているので、体重50キロの女性であれば、4.5キロの負荷がかかります。そこで枕を使用すると、負荷を軽減させることが可能です。
とくに、頭から肩にかけてラクにする効果があります。沢山の種類がありますが、仰向けの状態で少しだけ肩がのる枕は、肩の圧力も逃がすので理想的です。
体の不調を予防する
就寝中かなりの負荷が頭にかかるので、合わない枕を使用すると、健康状態に悪影響があります。とくに、頭痛や肩こりの原因になるので、相性のよい枕は必須です。枕の高さや硬さにこだわると、ストレスのない寝相で熟睡ができます。健康状態を維持するために、枕はとても効果的です。
腕に頭を乗せて寝ると眠りが浅くなる原因に…
就寝時に、自然と腕の上に頭を乗せるかたは注意が必要です。枕が低い場合に、腕で調整していることが原因ですが、睡眠におけるデメリットがあります。ここでは、デメリットについて理解しましょう。
睡眠の質がおちる
腕に頭を乗せる寝相で、懸念すべき点は睡眠の質がおちることです。肩・腕の血行が悪化するので無意識にしびれを感じ、無駄な寝返りがふえます。そして、覚醒してしまい、熟睡状態を邪魔します。睡眠が浅くなると、起床時に疲れがとれません。毎日の積みかさねで睡眠の質がおちるので、ぜひ改善しましょう。
また、就寝時に仰向けで寝ていても、自然と腕に頭を置いていることもあるので、注意が必要です。いずれも、枕が体にあっていない証拠なので見直しましょう。応急処置としては、枕にタオルを巻いて高さを出すと、自然な寝相になりやすいのでおすすめです。
健康への影響
睡眠が浅くなることで、免疫力がおち風邪をひきやすくなります。さらに、高血圧や糖尿病になるリスクも高まります。また、集中力が続かないことや、メンタルが不安定になることもあり重大です。心身共に不健康のきっかけは、寝相が深く関わります。ストレスがかからない寝相で、良質な睡眠をとることはとても重要です。
適度な反発力と高さのある枕がおすすめ!
腕に頭をのせる寝相は、枕の高さと反発力に原因があります。合わない枕にたいして、無意識に体がバランスをとっているため、起きる現象です。ここでは、体によい安定した枕の特徴を解説します。ぜひ、腕へのストレスをなくす枕で眠りましょう。
反発力のポイント
反発力は素材によって、それぞれです。おすすめの素材はウレタンで、いわゆる高反発枕と低反発枕になります。高反発枕は、強い弾力が特徴で高さが安定しています。寝返りがしやすいので、体がしびれる心配がありません。大柄なかたや、肩こり・腰痛持ちのかたに向いています。
また、低反発枕の特徴は、ゆっくりと頭を包み込む柔らかさです。頭にフィットしやすく、心地よさを重視したいときに向いています。反発力が弱いので、寝返りがしにくくなりますが、小柄なかたであれば上手に使えるのでおすすめです。
また、首元が盛り上がっている形状の場合、後頭部に丸みのある方はフィットします。2つを比べて、頭の位置が正しいものを選びましょう。
高さのポイント
高さは、とくに後頭部と首に注意しましょう。高すぎず、低すぎず、ちょうどよい高さを探すことが重要です。脊椎を圧迫させるほど後頭部が高い枕は、肩こりの原因になります。また、あごが上がるので口呼吸にもなります。いびきや喉の渇きで睡眠の質をさげるでしょう。逆に後頭部が低すぎると、首の負担が心配です。頭が不安定な状態なので、首への負荷が大きくなります。
そこで横向きに寝たときに、頭から体がまっすぐになる高さが理想です。体の中心線が布団と水平になることをイメージしましょう。そこでまっすぐにならない場合は、高さの調整が必要です。また、仰向けに寝たときに、首の角度が15°曲がるとよいとされます。枕さがしのときに寝具店に相談してみましょう。
まとめ
日々のさりげない寝相は、積みかさなることで、心身の不調をまねくこともあります。良質な睡眠のために、寝相を正すことは重要です。まずは、枕が体にあっているかをチェックしてみましょう。そして、枕選びには寝具専門店がおすすめです。
とくにピローフィッターがいる店であれば、あらゆる専門知識の提供があるので、選びやすくなるでしょう。構造的に体にあっていながら、好みの質感にもあっていれば、心身ともに安らぎます。相性のよい枕で、良質な睡眠をとりましょう。枕へのこだわりで、豊かな暮らしを手に入れることが可能です。